悩んだり泣いてしまった日は、勉強しなさい!という合図です。涙の分、成長できる!
● とにかく仕事が遅いと怒られていた新人
⇒努力して今は婦長に
とにかく、新人の頃は「仕事が遅い」とよく怒られていました。周囲の先輩看護師からは「できない人」というレッテルを張られていることを感じながら、毎日辞めた方がいいかしらとなやみながら研修を受けていた気がします。一年が過ぎ、新人研修も終盤になったころ、自分なりに考えていることや努力していることを話さないと分かってもらえないんだなということに気づき始めました。それからは、患者さんの変化等、自分の考えていること、疑問に思うことを積極的に声に出して聞くようにしました。すると周囲の「できない人」というレッテルがいつの間にかはがれ、熱心に教えてくれる先輩方が増えてきました。数年たっても遅いと注意されることはありましたが、「患者さんの話しをじっくり聞と聞いてあげたい。親身になって接していきたい」という自分なりのこだわりがありました。新人の頃は特に「できない」「向いていないのではないか」という思いにとらわれてしまいがちです。そういう時は目の前の患者さんを大事にしながら、「自分はどんな看護を目指していきたいのか」ということを探してみましょう。
● 普通の良くある新人
⇒患者とよく話をしていた。その患者さんが亡くなった後、自分の意志で墓参りに定期的に言っていることを知った…。
ごく普通の良くある新人看護師だなあと思っていたA子さん。そろそろ数年たったころある患者さんからこんな話を聞きました。
A子さんが受け持った患者さんが亡くなったとき、やはりショックでかなり落ち込んでいるようでした。人との触れ合いを大切にし、その人の死を悼む心。その新人のA子さんから反対に教えられる思いがしました。看護師の仕事はとても忙しく、時間と業務に追われ続けます。そんな中、患者さんのために、足を止め、心配りをし、患者さんに寄り添う心の看護。A子さんはすでにその大切な資質を持つ看護師だったのです。
● 向いているかどうかを決めるのは自分ではない
やってきたことの結果が大切
ミスをしてしまったとき、先輩や医師から強い口調で指導を受けた時、「私って看護師に向いているのかな」「辞めた方が患者さんのためになるのでは」とつい思ってしまいます。実は私は学生の頃「なぜ看護師を目指すのか」という明確な答えを探せないまま看護師になってしまいました。看護師になってからかなりたった後、ふと思い出されたのが同職の姉の姿です。姉は休みになると積極的に医療の行き届かない地域に出かけていき様子を聞きに行っていました。勤務時間外でも自然と看護師としての仕事を進んでしている姿をみて、「看護は自ら進んで仕事ができているからこそ、やりがいや達成感を味わうことができるのではないか」と気づいたのです。 ナースに向いているかしら、そう考え悩んでいる人は、ぜひ10年続けてほしい。いつかナースになってよかったと強く感じることができる瞬間が訪れるはずです。
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